■男・居島一平(米粒写経)が語る「プロフェッショナル」とは?
もうしばらくまえのことになるんだけれど、
オフィス北野所属の漫才コンビ、
「米粒写経」のボケ・居島一平さんたちと飲みながら、
芸事について、話していて、
すごーくすごく感銘を受けた、
忘れられない言葉があったので、メモ。
「バーテンダーなんかに、
“こう見えて、私、役者なんてやってましてね”
などと言うやつがいる。
なぜ、おまえは、
いまこの瞬間、この店のバーテンダーであることに、
“プロ意識”を持たないんだ」
本当にそうだと思った。
わたしもいろんな顔を持っているけれど、
著述家であるときは著述家としての、
ライターであるときはライターとしての、
出版プロデューサーであるときは出版プロデューサーとしての、
それぞれのプロ意識とプライドを持っている。
決して、
ライター仕事のときに、
「こう見えて、こんな著書も出してましてね」
なんて、馬鹿げたことは言わない。
ライター業ならライター業に徹する。
でないと、
自分で自分の仕事を軽んじてしまうことになる。
「どうせバイトだから」とか
「どうせ食うための仕事だから」とか
「本業じゃないから」とか
そういう軽んじかたをする人がいるけれど、
それは、自分で自分を貶める結果になる。
居島さんは、芸事だけで食っていっている人。
自分を貶める結果になるというのは、
いつまでたっても、
居島さんのようにはなれないと思うということ。
居島さんの話を聞いていたら、
重松清先生のことを思い出した。
彼は「直木賞受賞のフリーライター」とも呼ばれる、
そのとおり、作家として直木賞を受賞しながらも、
いまだに週刊誌のアンカーマンもやっていらっしゃる。
本当に「文章を書く」ことがお好きなんだな、と思う。
(通常、小説で売れて「作家」になると、ライター業はやめてしまう)
本当に文章を書くことが好きで、
そこにプロ意識を持っているのならば、
アウトプット先は、
小説であっても、週刊誌であっても、WEBであっても
なんであっても、いいはずだ。
芸事だけで飯を食う、居島一平さん。
作家もライターもやる、重松清先生。
おふたりに共通するのは、
高い「プロフェッショナルとしての意識」だと思う。
一見、違った生き方に見えて、
実は表裏一体なのではないかとかんじた。
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