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自殺対策(1)◆報道が助長する事件連鎖

 いじめ自殺の連鎖。
 連日の報道が引き金になっているのではないかという批判も多くあります。

 いま、なにが危険かというと「いじめ+自殺」がセットになっていることです。
 これはいじめに遭っている子どもたちに「自分の置かれている状況は、自ら命を絶っても仕方のない状況なのだ」というメッセージ性をもって受け止められてしまうのです。

 1980年代のオーストリアでは、自殺が相次いでいたそうです。開通したばかりの地下鉄へ飛び込むという方法で。
 連日、自殺の話題は報道され、それによって拡大していることが明らかでした。

 それに対し、精神科医らがメディアに向けて、報道の仕方のガイドラインを提案。主に以下のような内容でした。
・自殺手段を報道しない
・遺書、自殺の動機を報道しない
・自殺者を英雄視するような表現を避ける など
 いまでは、オーストリアの自殺者数は当時の約60%にまで減っているそうです。(もちろん、そのことだけが影響しているわけではなく、ほかにも要因はあるでしょうが)

 なにか事件が起きたときに、それが連鎖していくという現象はよく見られることです。犯罪だってそう。模倣犯、愉快犯というのもいますが、今回のいじめ自殺の連鎖と似たメカニズムで連鎖しているものもあると、わたしは考えています。

 たとえば、下関駅、池袋サンシャイン通りなどの通り魔殺人事件。
 犯罪者の生い立ちや事件背景が語られるにつれ、「自分のような人間は、こんなことをしでかしても仕方のない人間なんだ」と。

 また犯罪者や自殺者は、その予備軍にとって、「事を成し遂げたヒーロー」のような存在となってしまいうるのです。

 とはいえ、もちろん、報道することの意味は、こういった負の側面だけではありません。そのことは忘れないでほしいと思います。

ちなみにちなむと……
※いじめを防ぐことと、自殺を防ぐこととは別問題。
 対策も異なります。これらを混同してはいけない。

※いじめによる殺人があったことも知ってください!
山形県明倫中学校マット死事件

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受信: 2006/11/29 17:42

コメント

その「いじめ+自殺」の連鎖じゃなくて「いじめはダサい+自殺を止めるのはカッコイイ」連鎖になればいいんだけどね…

これは理想を妄想しただけなので「良い連鎖」の武器にはなれないけど。

今の「いじめ+自殺」は祭り状態なので、何が問題だ!と言う以前に報道の問題だよね。オーストラリアの例を取って、裏でそのように操って欲しいけど、日本じゃそういう新しい事はやらないから無理だろうな。

ひどい言い方だけど、あと何人か死ぬだろう。
俺の嫌な予想だけど、いじめた生徒の方が死にそう。テレビなどで「問題だ!問題だ!」と騒げば、罪悪感が沸く人が中にはいるはず。

投稿: gigababa | 2006/11/21 21:20

★ぎがばばさん★
わたしもそれは思っている……加害者の子の危険性。
過去にあるんだ、いじめ裁判で加害者が自殺してしまったことが。そこは全寮制の学校で上級生の下級生いじめが蛮習として受け継がれ続けていたわけ。だから、加害者自身もかつてはいじめの被害者だったんだよ。
あと、いまも自殺の相談で加害者側の相談が増えているみたいだし。

同級生や校長先生が自殺するって、当然、すごい精神的な衝撃は大きいと思うの。一生残る。だからケアをやっていかないと。
いじめに加担していなかった子たちでも傷つくし、ましてや加害者だったら。

そういえば、和田秀樹先生がいいことを言っていた。

投稿: 大川内 麻里 | 2006/11/21 22:00

そうか、加害者が自殺したってケースがあるんだ。

>>同級生や校長先生が自殺するって、当然、すごい精神>>的な衝撃は大きいと思うの。

そうだよね。自分がいじめたせいで、いじめられた人は自殺するわ、学校の校長は自殺するわって流れになったら加害者が「僕も?」ってなってもおかしくないよね。大人まで死んでるんだから。

書いてて思ったけど、いじめ加害者の親ってのもストレス食ってる可能性もあるよね。「あなたの教育がしっかりしてないからお子さんがいじめて自殺に追い込んだんじゃないですか?」と言われたらどうしよう…みたいな。

投稿: gigababa | 2006/11/21 22:32

★ぎがばばさん★
あ、きっとあるよねそれ。
親同士もきっとすっごいぴりぴりしてる。それは子どもにも決していい影響は与えないよね。
子どものいじめたいじめられたって、親にとってものすごい精神的な負荷高いことだと思う。

「いじめをなくそう」っていうスローガンがあまりにも強すぎる状況下って、すごい危ない気がする。
親も教師も疑心暗鬼になって、お互いを監視する。また子どもたちも監視下に置かれるたち。
そんなの健全な教育環境とはとてもじゃないけれどいえないよね。

投稿: 大川内 麻里 | 2006/11/22 11:47

人というものはお互い響き合って生きていますから、こういう連鎖はあって当然で、それを未然に予測して報道にもある程度の自主規制を行いというのが必要なのでしょうね。責任あるメディアとして。

投稿: takeyan | 2006/12/14 11:22

★takeyanさん★
なるほど、まさにおっしゃるとおりですね。
「責任あるメディアとして」というお言葉が胸に響きました。
日本民間放送連盟が民放各社に、報道のありかたへ配慮するよう文書で要請したようですね……ずいぶんと経って、犠牲者も多く出てから……。

投稿: 大川内 麻里 | 2006/12/14 12:16

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