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2006年1月の5件の記事

元フリーター編集者が語る! 筆記試験はこうして乗り切ろう――採用の突破術(3)筆記試験編

はい、前回「元フリーター編集者が語る! 人事はココを見ている!――採用の突破術(2)WEB応募・書類選考編」、前々回「元フリーター編集者が語る! 履歴書・職務経歴書・面接――採用の突破術(1)基本編」ときて、今回は筆記試験についてです。

マスコミ系の筆記試験で多いのは、
(1)SPI
(2)一般教養
(3)作文

です。
その他、「英文の感想を日本語で書け」といったもの、また写真などの素材を渡してページメイキングをさせるところなどもありますが、これは、そう大多数ではありません。

大多数で行われている3つの試験について、突破のコツをお話しします。

(1)SPI
採用試験にSPIをいち早く取り入れ、重視したのは株式会社リクルートですが、昨今、他企業でも、これを取り入れるところが多くなりました。
SPIは、ある程度、練習をして、点数を上げることは可能です。関連の問題集などで、練習しておきましょう。

(2)一般教養
これは企業によって、大きくふたつにわかれます。
■広く浅い分野の見識が求められる問題
■狭く深い分野の見識が求められる問題

前者は興味の範囲の広さとともに、応用力のある、ゼネラリストを求めている企業に多いといえます。入社後の選択肢も豊富である会社では、こちらである場合が多いでしょう。
一方、後者は特定の分野に対するスペシャリストを求めていることがうかがえます。最低限、その企業の刊行物の分野に関する見識は深めておくべきでしょう。

(3)作文
これは、客観的に「読ませる文章」を書いてください。経験がないとわかりにくいかもしれませんが、採用者を読者と考えて、記事を書くノリで書くのです。
たとえ記事を書いた経験がなかったとしても、あなたが第三者の文章を読んでいてもありますよね、先をぐいぐい読まされてしまう文章と、そうでない文章。その違いです。
自分の文章を何人かの友だちに読んでもらって、どれに牽引力があったかを聞いてみるのもいいでしょう。自分の文章の特性を知っておくことは大事です。おなじテーマについて、いくつかの視点やタッチで文章を書いてみる。それをいろんな友だちに読んでもらって、どれに惹きつけられたかを聞いてみる。きっと、いい勉強になることでしょう。
注意点は、奇をてらいすぎないこと! ほかのひとと差をつけようと、奇をてらった文章を書こうとするひとがいますが、これは「ふざけている」ようにとらえられる危険性すらあります。
ひとと差をつけるのに必要なのは、ウィットです。ウィットに富んでいることと、奇をてらうことは違います。
自分の文章の特性をよく知れば、おのずと伸ばすべき長所が見えてきます。こんなとき、ひとは自分の短所にばかり目がいきがちですが、短所は個性として、長所を伸ばせばいいんです。「うまい」文章である必要はないんです。うまくなんかなくったっていいんです。うまい文章を書こうと気負わないでください。自分の長所で勝負しましょうね!^^

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元フリーター編集者が語る! 人事はココを見ている!――採用の突破術(2)WEB応募・書類選考編

さて、前回「元フリーター編集者が語る! 履歴書・職務経歴書・面接――採用の突破術(1)基本編」に続き、今回は、ややマスコミ業界に特化させた話をします。
とはいえ、他業界にも応用できるところはあるので、フリーターからのキャリアアップ、キャリアチェンジをしたいひとには、ぜひご一読いただきたいと思います。

前回も書いたように、わたしは、出版業界で採用される側として歩んできて、いまは採用する側になっています。また、わたしのビジネスパートナーは、数社の出版社や編集プロダクションで、人事にも関わってきたので、彼の経験からの視点も含めて、実践的なお話だけをします。

まず、フリーターからのキャリアアップを目指す場合、どこで求人情報を探すべきか。特にマスコミの中途採用求人情報が多く寄せられているのはどこか
求人情報をどこから得るか――その時点から、すでに、あなたの採用を左右する道ははじまっています
そんなところで、ひとに差をつけられて出遅れているわけにはいきません。より効率よく素早く希望に適した求人情報をつかみましょう

ずばりいいます。求人情報誌よりも、いまの時代、求人情報のWEBサイトです。
なかでも、フリーターからのキャリアアップを目指すあなた、マスコミ業界を目指すあなたにとって、役立つのは、下記の3つのサイトです。

リクナビNEXT
毎日キャリアナビ
asahi.com

ただし、紙媒体でも、
朝日新聞の求人欄
だけは、チェックする価値があります。

さて、WEB応募が、まず有効だと書きましたが、WEB応募は、フォームに沿って記入していくことになります。

あなたがWEBから応募したものは、先方の企業(人事)に、どのようなかたちで届いているのでしょう? これを知っておくことが、実は重要。

WEBからの応募情報は、フォーマットで、先方の企業(人事)に届くようになっています。ですから、まったくおなじ書式のものを、何十通も何百通も、担当者は目を通すことになるわけです。

あなたが、この立場だったら、どうでしょう? 想像してみてください。前回も触れたように、想像力は、採用力のひとつです

毎日毎日、同書式で送られてくる応募情報の山……きっと、ひとつひとつ見ていくなんてうんざりするのではないでしょうか?

ぶっちゃけていいます。だから、人材を募集している企業の人事担当者は、WEB応募の決まりきったところなんて、たいてい読み飛ばしているのです。
読み飛ばされるのはどこか。学歴職歴です。職歴は、前職に、よほどすごい経歴がある場合には、目に留められるでしょうが、それ以外は、読み飛ばされているのがほとんどといっていいでしょう。
また、使いこなせるアプリケーションなどといったスキルが、その職種にマッチしていないひと、たとえば、デザイナーの募集枠なのに「Photoshop使えます」なんて書いてしまうと、そこでアウトです。先を読んでもらうことは難しいでしょう。

「じゃあ、WEB応募なんてしたって、見てもらえないんなら意味ないじゃん」なんて思わないでくださいね。
あなたが、人事担当者だったとして、そういった応募情報で、どこに目を通すかなにに目が留まるか

志望動機自己PRです。

ここなら、やろうと思えば、いくらでもオリジナリティーを出せるところなので、ひとに大きく差をつけることも可能なはず。きちんと自分の言葉で書いてください

しかし、もったいないことに、これができないひとが、非常に多いのが現状。そこで、志望動機と自己PRが、いったいどんなものであれば、人事を「その気」にさせることができるかを考えてみましょう。

まず、志望動機。志望動機を書くときには、ブレイクダウン思考を用いてください。
ブレイクダウン思考とは、簡単にいうと、ひとつの大きなものを、小さなパーツ・パーツにわけていく思考方法です。

ここでいうと、
 →(なぜ?)→業界→(なぜ?)→職種→(なぜ?)→企業
というように、①なぜ、その業界なのか②なぜ、その職種なのか③なぜ、その企業なのか……と考えていくのです。

そうすると、自然に、あなたの志望動機は、筋道の通った、きちんとしたストーリーのあるものとなるはずです。そこまでして、はじめて、芯のある、柱の立った志望動機になるのです。

次に、自己PR自己PRは、志望動機のストーリーと、受ける企業とのマッチング作業だと考えてください。
つまり、志望動機から導き出されてきた「なぜ、この企業なのか」を「この企業で、自分は、なにがやりたいのか」「この企業で、自分には、なにができるのか」というように、自分を当てはめていく
これまでのフリーター経験なども、どんどん当てはめていってください

この志望動機と自己PR作成の一連の作業は、その業界、その職種、その企業について、知っておくことが大前提です。
でなければ、まるで見当違いな志望動機と自己PRができてしまいます。

そのためには、求人広告の文字面だけ読むだけでは不十分求人情報から想像される、その企業が求めている人物像を読み取ってください。ここでも、想像力を働かせて。
要は、「求人情報の“行間を読む”」んです。
その人物像に、自分の個性を活かしたまま、WEB応募情報あるいは書類を近づけていけばいいんです。

なお、リクナビNEXTなどには、応募フォームに、例文が添え書きされていますが、それをまんまコピーして送ってくるひともいるそうで。それも、結構な数で。
論外です。
そんなことが許されるのは、よほどすごい実績をもったひとだけです。あいにく、そんなひとは、すでにどこかの企業にヘッドハンティングされていること、間違いなしですが。

ちなみに、このブログの左バーにある「Good WORK,Good STUDY, so VERY GOOD LIFE!」にも、役立ちそうなサイトをピックアップしてローテーションで表示させています。興味のあるものがあれば、見てみてくださいね。

次回は、筆記試験について、お話しします。

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元フリーター編集者が語る! 履歴書・職務経歴書・面接――採用の突破術(1)基本編

わたしは、これまで、企業に「採用される側」でしたが、編集プロダクションを設立したいま、(まだ募集予定はないけれど)「採用する側」にもなったわけです。

そんなわたしが考える「採用の突破術」をズバリみなさんにお知らせしようと思います。
フリーターから這い上がってきた、自分のこれまでの実体験を交えて、具体的に、そして、いま自社で採用試験を行なうとしたら……といった状況を想定して書きますので、かなり実践的なものになるはずです。

特に、「フリーター経験者や、いまフリーターで、これからステップアップを目指したいひと」に読んでほしいなァ。
業界は、ここでは出版業界には、あえて特化させないことにします。出版業界、つまり出版社や編集プロダクションの採用に特化させたものは、次回(約束ね。前回は守らなかったから、今度こそ、ちゃんと脇道に反れずに書きますね^^;)、書くことにします。

まず、履歴書職務経歴書履歴書の職務経歴、職務経歴書……フリーター経験しかないひとは、特に悩むところですね。まず、書くべきか書かないものなのか書くとしたら、どのように書いたらいいのか。わかります、その気持ち。わたしも悩みました。

でも、いいんですありのままを書いてアルバイトだって、立派な職務経歴です。
さらに、ウソを書いては絶対にいけませんが、モノは言い様で、ちょっとした味付けをすることは可能です。

たとえば、わたしだったら、こうなります。

まず、なんの味付けもない履歴書と職務経歴書。
----------
2000年11月 株式会社矢野経済研究所にアルバイト入社
2001年2月 株式会社矢野経済研究所を一身上の都合により、退社
2001年3月 株式会社リクルートコンピュータパブリシング(現 リクルートメディアコミュニケーションズ)にアルバイト入社
2001年10月 株式会社リクルートコンピュータパブリシング(現 リクルートメディアコミュニケーションズ)を一身上の都合により退社
2002年6月 株式会社宝島社にアルバイト入社
2003年4月 フリーランスとなり、株式会社宝島社に専属
2004年11月 株式会社宝島社の専属フリーランスを離れ、フリーランスの執筆/編集者として独立
2005年4月 有限会社***設立。取締役に就任
----------

こう見ると、すぐに気付かれるでしょうが、ウィークポイントとしては、まず、一社に長く勤めていないこと(爆)^^;
また、それぞれの会社で、いったいなにをやってきたのか、それをどう活かしてきて、今後も、その受ける企業で活かしていくことができるのかが、まったくわかりませんね。

それをカバーし、さらに自分という商品をプレゼンテーションするつもりで、自分の「売り」になるポイントを探したときに、わたしは、こんな職務経歴書(「WORK.pdf」をダウンロード)をつくりました。履歴書の職務経歴欄にも応用できるでしょう。

まず、勤務年数よりも、行なった業務や学んだスキルなどを強調。より見てほしいことの方へ注目してもらえるように工夫しています。

履歴書職務経歴書は、自分で自分の短所をカバーし、長所を強調できる体裁にしてしまっていいんです。
市販のもの(履歴書の項目欄ひとつをとっても、さまざまな種類のものがあります)で、それに適したものがあれば、それを選び、ない場合には、最近は(Wordなどの基本スキルを見るために)自分で作成した履歴書、職務経歴書でもOK、むしろ、その方を指定してくる企業も多くなっています。体質の古い企業は、いまだに「手書き=心のこもったもの」と考えていて、「選考書類には心をこめるべし」と手書きを求めてきますが、その場合でも、体裁だけはオリジナルで作成し、書くのは手書きにすればいいでしょう。

「採用する側」にもなったと、冒頭に書きましたが、わたしが、いま書類選考をするとしたら、間違いなく、後者のオリジナル書類の方を選びますね
だって、「自社で、このひとはどういうふうに使っていくことができるな」ということが、想像できますもの。そう、採用試験とは、その企業内でのあなたの働く姿を、より明確にイメージさせた者勝ちなんです!

他業種でのアルバイト派遣正社員などの経験だって、大学のサークル活動だって、趣味だって、一見、無関係とも思える事柄であっても、受けようとする企業に結びつける(こじつけともいう)ことはできます。いかに自分を客観的に見て、どう関係性を見出すかなんです。その関係性を見出した者勝ちなんです!

また、企業によっては、第一選考が書類審査である場合と、いきなり書類持参で面接である場合とがありますね。

わたしは、前社と後者で、履歴書の体裁を使いわけていました

どう使い分けるかというと、前者の書類は、アピールできるだけのことをアピールできるように、項目が細かくて多い体裁のものを使って、びっしりと書けるだけのことを書き込んでいました。

一方、後者の場合には、そんなに書き込んだ書類を持参してしまったら、大事な限られた面接時間を、相手に書類に目を通していただくことに終始してしまい、非常にもったいないことになってしまいます。ですから、こちらの場合には、項目もすくなく、簡潔な体裁のものを選び、相手はちらちらと目をやるくらいで済むような書類にしておく。そして、トークで押す(笑)! いや、これは冗談ではなく、実際に、面接「話す」というコミュニケーションが第一、コミュニケーションスキルを見る場でもありますから、トークで押しまくるべきなんです。

それから、作品がある場合には、かならず見てもらうこと!
そして、見てもらうには、見てもらえるだけの工夫をすること!

友人で、WEBデザイナーのアルバイト試験を受けていて、ことごとく落とされていったひとがいました。彼には、きちんとした「作品」もあったんです。でもね、彼は、その作品のURLを履歴書に書いていただけ。ただでさえ、企業は、何十、何百もの書類を受け取ります。こと、WEB関連は人気職種でもありますしね。そんな、履歴書に書かれたURLをわざわざ入力して見てみようなんてひとがいると思いますか? つまり、見てもらう工夫をしていなかったんですね。企業側の状況や手間などを想像してみれば、そんなやり方には、絶対にならないと思うんですけれどね。

採用試験に欠かせない、大事なことのひとつには、「(先方の状況・手間・どう受け止められるかといった心情などへの)想像力」が挙げられるといっていいでしょう。

それで、わたしが、その友人に勧めたのは、CD-Rで、トップページが自動再生されるようにしたものを、書類に同封すること。CD-Rなんて入れてくるひとはいないでしょうから、インパクトもありますよね。
でなければ、すくなくとも、作品のページをいくつかプリントアウトしたものを入れろと。でも、WEBサイトの作品なんてものは、紙で見ても、あまり意味がないんですよね。実物を扱ってもらって、ユーザビリティーなどを見てもらわないと。

結局、彼は、わたしのアドバイスを受け入れることなく、(それだけが理由だというような傲慢な考えはもっていませんが)希望の職に就くことはできませんでした。

あと、これは、わたしが最後まで及び腰でトライしなかったから、ぜひおなじようなひとがいたら、勇気をもってチャレンジしてみてもらいたいんだけれど、「学歴の壁」。わたしは、いま、通信制の大学に編入学して、心理学を最勉強していますが、現状、わたしの最終学歴は「白梅学園短期大学心理学科卒業(心理学の準学士)」短大卒なんです(しかも有名私立高校中退大検だし笑)。募集条件に「大卒以上」とあって、受けることを諦めてしまった企業もありました

でも、いま、こうして、自分が「採用する側」になってみると、思うんです
学歴なんて、カンケーなし!……って。

学生時代のことで、なにが大事かといったら、そのひとが、なにをどういう姿勢で学んできたかだと思うんです。だから、わたしは、よくいうんですけれど「学校名には興味がない。学部・学科名には興味がある」と。

「学部・学科名には興味がある」というのも、メタファーにしかすぎません、「なにを学んできたか」の。
どんな学問を、どんな姿勢で、学んできたか
もし、さらに加えて、社会で生きていく、働くといった、未来像につながるようなものがあれば、それはもうパーフェクト中のパーフェクトでしょう。ここも、先述の関係性を見出す力を使うところですね。

わたしだったら、
(A)有名大学卒の「学部学科は、とにかく、その学校に入れればどこでもいい」と入れるところに入って(それでも、まだ入学して勉強していくうちに、それなりのおもしろさや価値を見出して学ぶのならばいいのですが)、適当に単位だけとって卒業しました
(B)中卒、高卒、大検でも、とにかく「これを学びたい! こういったことを身につけて、自分の糧としたい!」という姿勢できました

という二人がいたら、間違いなく(B)を採用します。

求人広告に書かれている「大卒以上」「経験者のみ」「経験○年以上」といった事柄は、わーっと、大勢のひとが募集してきすぎることを防ぐために、ある程度、ふるいにかけているだけのこと。

わたしは、学歴にこだわらず、「大卒以上」と書かれている企業も受けてみればよかったな……と思っています。(後悔ではなく、反省ですけれど。「生きた反省はするけれど、死んだ後悔はしない」主義なので。)

だから、あなたにも、ぜひ「学歴の壁」あるいは「経験の有無や年数の壁」を乗り越えることにトライしてみてほしいなと、切に願います。結果云々ではありません。その経験は、かならず、あなたの糧になります。大事なのは「トライした」ということ、その勇気であって、結果ではありません。(もちろん、結果もオーライだと素晴らしいですけれどね^^)

ちなみに、そんな「学歴の壁」を乗り越え、高卒で(……って、高卒というのを特筆しなければならない現代日本というものに、わたしは疑問を感じますが、まぁここでは置いておいて)、いまでは3つの会社の経営をなさっている、橋本真由美さんのご著書です。↓
「コネなし、金なし、学歴なし。 ピンチをチャンスに変えるゼロからの成功法則」 橋本真由美 著 (PHP研究所)

――そんなこんなでってなわけですが、わたしは、こういった採用試験の受け方できて、あっさり落とされたというような経験はないですね。
こういった特殊な場合はありましたけれど^^

この話が、すこしでも、みなさんのお役に立てれば幸いです。

次回は、出版業界に特化したお話をしますね。

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ご質問承りますよ! マスコミ・出版業界への就職・転職希望者のみなさまへ
[Q&A]高卒でも編集の仕事はできますか?

本日のBGM♪ FACES PLACES / globe
あはははは~、書くときにこっぱずかしかったぞな♪(笑) でも、たまにゃー、こういう音楽を聴きたい日もあるんですの! もちろん、自分で買ったのではなく、友だちからもらったCDだけどね(ありがちな「借りて返してない」ではないゾ!)。
このCD、走りにいくときに、よく友だちが車内でかけていたから、聴いていると、ちょーそのころを思い出す。
出来事を思い出すのではなくて、そのときの風の香りや空気のかんじを思い出すの。むかしよく聴いていた音楽を聴いていると、当時をかならずこういうふうに回想するんだなー。なんか、胸の奥がきゅっとなるような不思議なかんじを覚えるんだぁ。
しかし、走り屋のナビギャル時代か……10年まえだァ~……箱崎埠頭、須崎埠頭、ショウケ峠、四王寺etc.etc――いまは当時の影もないけれど、楽しくて、バカばっかの思い出が、たくさんつまった場所だよ。最高にバカだったけど、最高に楽しかった……。

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出版業界の仕事とは?(3)――編集者ってなにをするの? 出版社ってどんな仕事をするの?

前回、「出版業界の仕事とは?(2)――出版社の営業って……? 配属先や職種によって、勝ち組・負け組かわかれるのか?」で、最後に「次回は、出版社の仕事のフロー、その過程で関わるひとたちについて、お話したいと思います」と予告しておきながら、長らくお待たせいたしましてゴメンナサイ。

ハイ、今回こそ、出版社の仕事のフローと、その過程で関わるひとたちについて、お話しします。
出版社の方針や規模によって、仕事の仕方はそれぞれです。ここでは、まず、最大限にひとの役割が細分化され、最大限に関わったひとたちが多いパターンを取り上げます。
場合によっては、これらの役割を、そこに一番近いひとが、いくつか兼任すると考えておけばいいでしょう。

[1]企画立案
<出版社の編集者、フリーランスの編集者や執筆者、編集プロダクションの編集者や執筆者、出版社の広告営業>
雑誌でも書籍でもムックでも、本になるものには、ベースとなる企画があります出版社の編集者が企画会議で立案したり、フリーランスや編集プロダクションなど、外注の編集者や執筆者が企画を考えて、企画書を書いて出版社に持ち込んだり、また著者自身が、すでに脱稿した原稿を出版社に持ち込む場合もあります。
また、雑誌やムックに多いことですが、出版社の広告営業から、広告ありきの企画(タイアップと呼ばれます)が立案されることもあります。

[2]スケジュールの決定
<制作進行・進行管理・進行>
制作進行・進行管理・進行などと呼ばれるひとたちは、本ができあがるまでのスケジュール管理をします。
雑誌などの定期媒体であれば、だいたいいつも決まったスケジュールがありますが、年末やお盆などは、印刷所の休日などの都合上、「年末進行」「お盆進行」などといって、スケジュールが早まります。
ムックも、印刷製本所から見本が仕上がってくる日付けから、逆算してスケジュールが決定されます。
書籍の場合、割と終わりのスケジュールを決めて進めるというよりも、「いいものができるまで時間をかける」出版社の方が多いです。ですから、スケジュールもなりゆきになることが多いのですが、それでも、やはりスケジュール管理は大切です。

[3]予算の決定、各関係者への交渉と発注
<出版社の編集者>
[1]で、著者持ち込みの原稿がある場合を除いて、出版社の編集者は、企画を遂行するために、予算を決定した上で、執筆者などの交渉と発注をしなければなりません。
企画段階ですでに誰に書いてもらうかなども含めて企画されている場合は、まず、その著者に執筆依頼の交渉をします(※このあたりのお作法のわかっていない編集者も多くいますから、それは、また別の機会にお話しします)。
また、デザイナーへデザインの発注をします。デザイナーが、DTPを兼任して、初校出稿や朱字の修正、再校出稿……など、その後のフローも行なう場合もありますが、デザイナーはデザインのみをやって、そのデザインのフォーマットデータを渡し、DTPはDTPオペレーターが行なうという場合もあります。
その他、執筆者イラストを使用する場合にはイラストレーター写真を使用する場合にはフォトグラファーへと発注をします。
また、ここが出版社によって、大きく分かれるところでもありますが、編集記者が社内にいて、自社でやるところと、また編集だけ自社でやるところ、それから、編集プロダクションやフリーランスの編集者といった外注者に発注して、出版社の編集者はプロデュースに徹するところもあります。
いうまでもありませんが、その企画に沿った、適任のひとを選んでお願いするというのも、編集者の「ひとを見る目」という大事なスキルの垣間見られるところでもあります。さらに、ひとによって、どういう頼まれ方をするのがいいのか――たとえば、おなじデザイナーでも、きっちりとこちらでラフを描いて指定した方がいいものが仕上がってくるひと、自由にデザインするように任せた方がいいものが仕上がってくるひとといますから、そういった点も見抜いておくこと、それに適宜対応していく力が、編集者には必要です。
また、この業界では、「先に価格をいわない」という風潮があるのも事実です。わたしは、版元編集者時代には、ギャランティーの話は、かならず先にするようにしていました。しかし、たしかに、それで、仕上がってきたものを見て、「こんなギャラ出すんじゃなかった!」と思うこともありました。たとえ、口約束であっても契約は成立しますので(わたしの場合は、メールで記録を残しておくようにしていましたが)、仕事が終わってから、理由もなく、というか、出版社側の都合で価格を下げる(あるいは、進行していたのに、出版社側の都合で、企画が頓挫してギャラが出ない)のは、「下請代金支払遅延等防止法(下請法)」に違反する行為です。
しかし、出版社側ではなく、明らかに下請側に非がある場合には、「ギャラの後交渉」はアリだと、わたしは考えています

[4]取次への出版営業
<出版社の出版営業>
これは、どのタイミングで行なわれるかというのは、その企画によって違うので、一応ココに入れてはいますが、基本的に、企画もスケジュールもかたまった段階で行なわれるものと考えておいてください。

[5]デザイン(DTP)入稿
<出版社の編集者・編集プロダクションの編集者・フリーランスの編集者>
場合によっては、ラフを描きながら、デザイナー(DTPオペレーター)へ、文字原稿(テキスト)イラスト原稿写真原稿など、必要なものを入稿します。入稿には、メールFTPサーバなどを使います。

[6]初校出稿
<デザイナー・DTPオペレーター>
デザイナーあるいはDTPオペレーターから、その本の体裁に仕上げられたもの、その出力紙をゲラといいます。そのように仕上げられたものの第一弾目を初校といいます。
やりとりは、ゲラで行なうところもあれば、最近では、PDFファイルで行なうところも多いようです。

[7]校正、校閲
<執筆者、出版社の編集者・編集プロダクションの編集者・フリーランスの編集者、校正者、校閲者、広告のクライアント>
執筆者や編集者、校正、校閲者などが、校正をして、朱字を入れます。タイアップのものであれば、広告のクライアントの原稿チェック、取材モノであれば、取材対象者の原稿チェックが入る場合もあります。
わたし個人としては、編集者が、まず朱字を入れて、それを執筆者にフィードバックし、それをさらに編集者がチェックする……というやり方が、ベストだと考えています執筆者に、まっさらなゲラで校正してもらって、後から編集者が要望をいうなどといったことをするよりも、二度手間、三度手間を省くことができ、また失礼もないでしょう
また、わたしは、執筆者などへの質問やお願いは、[5]の入稿時に、原稿に書き入れて「★」など、わかりやすい印をつけておくようにしています。その方が、自分自身も入稿作業中に「ここはこうしよう」などと思ったことを忘れずに済みますし、またスケジュールの都合上などから、編集者より、先に執筆者などが原稿を見ることになったとしても、直してほしい点などを相手にわかってもらえるからです。
また、場合によりますが、初校で、多く朱字が入ることが予測される場合、校正者、校閲者の校正作業は、再校で行なってもらうのがベストだと考えています。
いろいろなひとが朱字を入れることになります。朱字を戻したときに、デザイナーあるいはDTPオペレーターが混乱しないよう、編集者は、朱字をひとつのゲラにまとめておくべきです。

[6]初校戻し、再校出稿、再校戻し
<デザイナー・DTPオペレーター、執筆者、出版社の編集者・編集プロダクションの編集者・フリーランスの編集者、校正者、校閲者、広告のクライアント>
初校の朱字をデザイナーあるいはDTP業者に戻して、修正版が仕上がってきます。それを再校といいます。再校でも、[7]校正、校閲の作業が必要な場合がほとんどですが、初校・再校、それぞれで、どんな順序(あるいは同時進行)で、誰に見せて、誰に朱字を入れてもらうべきか、ケースバイケースですから、しっかりとその必然性を考えて進めましょう

[7]印刷所入稿
<出版社の編集者>
再校でなのか、三校でなのか、ケースバイケースですが、印刷所へ入稿印刷所で印刷製本所で製本されます。ここで責了(責任校了)とする場合もあれば、[8]の確認を行なう場合があります。

[8]白焼き(青焼き)出し、白焼き(青焼き)チェック
<印刷所の営業、出版社の編集者・校正者・校閲者>
印刷所から最終チェック用のものがあがってきます。白焼きあるいは青焼きといいます。ここで、文字に朱字が入るようでは問題ではありますが……最後の最後のチェックとして、版ズレがないか、写真の網点など、念入りにチェックするところです。出版社の編集者のみで行なう場合もあれば、校正者や校閲者を使う場合もあります。ここでミスが見つかったときには、簡単なものであれば、DTPオペレーターがいる印刷所が多数ありますので、そちらで修正してもらことが多いです。

ざっとこんなかんじです。

まず、編集者には、適材適所でひとにお願いする能力、ひとの適正を見抜く能力、ひとの短所は個性とし、ひとの長所を最大限に伸ばす能力、またさまざまなひとたちと関わっていく仕事ですから、いろいろなひとやことに適宜対応できるコミュニケーションスキルなどが大事なことがわかったでしょう。

でも、編集者の仕事って、これだけじゃないんです。
たとえば、WEBサイトや写真の掲載許諾をとったり、撮影などのセッティングをしたり……よく、「編集者とはきらびやかで華やかな仕事」と想像していて、実際にやってみて「雑用ばかりじゃん」と、がっかりするひとも多いと聞きます。
でも、それが編集者の仕事なんです。雑用の積み重ねなんです、編集って

そんな幻想と現実とのギャップをわかっていて、採用試験時に、そこを突かれて、落とされることも多いのです。「編集ではなく、営業にまわされたらどうするか?」といった質問も多いと聞きます。

編集者になりたいのであれば、編集者の仕事とは、いったいどんなものなのか、事前に知っておくことです。そのために、拙文がお役立てできれば、とてもうれしく思います。

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「完璧主義者」「まじめすぎる」「上昇志向が高い」「自分に厳しい」などといわれるひとの“仕事へのスタンス”

新年、あけましておめでとうございます。今年も、みなさんよろしくお願いしますね☆

さて、今回は、ある方にメールを書いていて、気付いたことです。

わたしの仕事に関することは、主にこのブログ「元フリーター編集者の出版日記」に綴っていて、過去ログなんかをいま振り返って見てみると、自分でも「これは尋常ではない」と思えるほどの働き方をしているころもありました。

でも、自分のそういった点をすこしは意識していたこともあって、過去に「自分では「いやいやいやいや、ジブン、まったくそんなことないっす!」と思っているのに、なぜかまわりには「完璧主義者」「まじめすぎる」「上昇志向が高い」「自分に厳しい」などといわれるひとの“仕事への妥協点”の見つけ方」という文章も書いているんですね。

でも、この時点では、まだ本当に自分が見えてはいなかったと、いまでは思います。
いま、まだすこしずつ近づいていければという次元ではあるのですが、こんなふうに、とらえています。(「2005年はこんな年、あんな年。」より、一部引用。)

1年まえといまとでは、わたしの仕事への関わり方と意識は、かなり変わった。それまでは、変えざるをえないものを断固として変えようとしていなかった。
1年まえには、スケジュールはいつもぎっしり詰め込み、限界まで仕事をこなしていた。しかし、それは、ある種の自己満足と変容した甘えでしかなかったと、いまはそう振り返る。

いまは、だいぶラフにフレキシブルに考えられるようになってきた。すこしずつだけれど。
1年まえのわたしなら、いまごろ、今年の目標達成率を厳しく自分に突きつけていたところだろう。でも、いまはそんなことはしない。

しかしながら、「プロフェッショナルとして仕事をする」ということには、むかしもいまも、まったく変わりはない。
わたしは、これまでもプロフェッショナルとしてプロフェッショナルな仕事をしてきたし、いまもプロフェッショナルとしてプロフェッショナルな仕事をしている。そして、これからもプロフェッショナルとしてプロフェッショナルな仕事をしていく。

同時に、パニック障害+鬱病についても、「治そう」と「頑張る」のではなく、「うまく共存していこう」という考え方に変えることができた。

まるで憑物が落ちたかのように、いまは本当に気が楽で、でも適度な緊張感があって、充実している。

ようやく、最近になって、仕事をしながらも、規則正しい生活と、それに組み込まれた家事もこなせるようになり、生活に潤いと張りが感じられるようになってきた。
パートナーには、まさしく1年も待たせてしまって……、ようやくこうなれたこと、申し訳ないけれど、見守ってきてくれたことに、とてもとても感謝している。

あえて、ガチガチに来年の目標をかためようとは思わない。もちろん、事業計画はあっても。

しいて、来年の目標を掲げるとすれば、「心豊かに生きたい」ってことかな……。

わたし自身が、どうして、仕事に対する考え方、スタンスを変えようという姿勢になることができたのか、その過程をお話ししてみます。

先日までのわたしの仕事の仕方は、もちろん、もともとの「責任感が強い」「完璧主義者」など、(自覚しているいないに関わらず)性格もあったとは思います。

ですが、のめりこむように働いていたのは、そうやってなにかに没頭していないと気がすまなかった……これって、ほかの場合にもありますよね、忘れたいことがあるときに、なにかほかのものに没頭して、神経を集中させて、意識を忘れたいことへと向けないようにするというのは。

また、自分という存在への自信、自分という人間のなんたるやに危機感を覚えるとき、ひとは自分に「役割」を求めるものだと思います。
たとえば、わたしの場合は、幼少期の性犯罪被害・離婚・娘と離れたことなどで、自らの「女性性」に、まったくもって自信がありませんでした。だから、仕事にのめりこむことで、自分の女性としてのアイデンティティーを模索していました。

そして、わたしは「ひとに認められたい」「受け入れてもらいたい」「喜んでもらいたい」「誉められたい」そんな心が、仕事の上でもありました。その結果の仕事への没頭、これは「変容した甘え」であったと――いまではそう考えています。

そんな自分のオーバーワーク傾向は、自傷行為であり、同時に「SOS」でもありました
自傷行為とは、SOSであることが、大半だと考えます。

……さて、自分自身が、まだまだ気付いたばかりのところにいて、あまり大きなことはいえないんですが、なぜ、わたしが変わる、すくなくとも変わろうとする姿勢になれたのか。

わたしには、ビジネスパートナーでもある32歳になる彼がいます。生活もともにしています。

彼が、わたしの仕事に対する姿勢に対し、「スケジュールをいっぱいにすることが仕事ではない」「プロフェッショナルというのは、あくまでも、仕事を飯のタネにしていることであって、そこには“飯のタネ”というある種の割切りがある。あなたの姿勢はそうではない」「完璧主義で上昇志向が高くて、誰よりも自分に厳しい。だから、ひとに仕事を任せる、頼むことに抵抗がある。それは傲慢さともいえる」などなど、ときどきこういった指摘をしてくれてはいたのですが、基本的には、病気のことにも、わたしの仕事のことにも、甘受してくれていたんですね。

それが、彼から、わたしを置いて、事務所でもあるこの部屋を出て行くと、突き放されたんです。
原因は、わたしが、病院(パニック障害と鬱病で罹っている精神科)に行かなければならないときに、仕事を優先させて、行かなかった、行こうという努力さえしなかったからです。

二人の幸せのためには、わたしが、病気とうまく付き合っていけるようになることが第一。なのに、病院に「行けなかった」のではなく、「行こうともしなかった」=「病気を快方に向かわせること=二人の幸せを放棄している」と。

もちろん、大泣きもしましたし、それこそ気がどうかなってしまいそうでした……。
後に、彼自身も「本当は怖かった」といっていました。荒療治というかイチかバチかの賭けをしたんですね。

話し合いの末、
一番大事なことは二人の幸せ→そのために必要なものは?→病気とうまく付き合っていけるようにすること→自分を大事にすること→仕事よりなにより、自分の心身の健康、生活の余裕を優先させること→一例として、病院にきちんと通うなどという結論に達し、それを守ることを約束しました。

――あなたは、なんのために働くのですか?
    誰のために働くのですか?

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