好きなことを仕事にするには? 憧れの仕事に就くためには?(2)
以前、「好きなことを仕事にするには? 憧れの仕事に就くためには?」で、ある女性起業家の方のお言葉を紹介しました。
彼女の考え方の基本は、
「誰にだって可能性はあるんです」
「好きな仕事、憧れの仕事は、それに向かって進んできた人こそが得られるもの。進むことを諦めてしまった人は、絶対に手にすることができないものです。ですから、そういった意味では決して選ばれた人にしかできないというわけではなく、やはりそれに向かって努力してきた人が手に入れることのできるものだと思います」
でした。
ここでは、おなじ「好きなことを仕事にするには? 憧れの仕事に就くためには?」というテーマを、別の視点からお話しします。
あるミュージシャンの方を取材させていただいたときに、わたしは彼に、先の起業家の方へ訊いたのと同様の質問を投げかけました。「好きなことを仕事にするには? 憧れの仕事に就くためには?」
彼は文字どおり、好きなこと――音楽を仕事とし、成功をおさめたひとりです。
しかし、好きなことを仕事にし、仕事中毒とさえ呼ばれるほど仕事にのめり込み、またその前提に好きなことだから、客観的な事実としては「仕事」であったとしても、彼にとっては「仕事」という感覚ではなかった……その果てに、彼が陥ったのは心の病。成功しすぎるあまりに、心が病に侵されてしまったという体験をもっていたのです。
そんな彼の答えはこうでした。
「“好きなことを仕事にしよう”とするから、苦しみや地獄がそこに存在するわけで、そうではなく、“仕事にしたことを好きになる”という方法もあるのではないか?」
「仕事をしていく上で、どんな局面であれ、必ず達成感や喜びを感じられるところはあるはずだ」
「そういった発想の転換をした方が、どんな人にとっても、仕事への充足感や幸福感へと繋がりやすいのではないかと思いますね」
そして、わたしは彼のそんな言葉を受けて、続けて、こう原稿に書き綴りました。
好きなことを仕事にすることに成功したひとつのモデルとして、彼の成功までの道程を掲げるとすれば、一億人のなかから選ばれた天分に恵まれた人間だと言っても過言ではないだろう。そういった一握りの人しか手にすることができない可能性に恵まれ、才能を発揮した結果ゆえの成功だと言える。しかし、そこには彼が自身の不安神経症の経験を例示するように、その恵まれた天分ゆえの苦しみやリスクがあるのも事実。
また成功のもうひとつのモデルとして、努力や我慢をしながら、必死に頑張りに頑張って、その末に、やっと好きな仕事を手に入れたという人もいるだろう。実はこちらの方がより現実的な成功法であるにもかかわらず、ライブドアの堀江貴文氏や楽天の三木谷浩史氏など、日本社会のビジネスにおける成功者たちが世のなかに躍り出るにつけ、そういった成功の背景にある、コツコツと積み重ねてきた努力や我慢、失敗しては這い上がってきたなどといった苦労などに焦点が当てられず、一般のビジネスパーソンからは見えにくくなってきているのも事実だ。
おなじテーマでも、好きなことを仕事にできることを、努力の結果としてとらえるか、それとも才能の結果としてとらえるか。
それによって、こうも大きく考えは変わってくるものなのです。
わたしは、このお二人の考え方、どちらにも一理あると考えています。
好きなことを仕事にするとは、そういうことなのだ、と。
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本日のBGM♪ Always Outnumbered, Never Outgunned / PRODIGY
テレビの挿入曲としても、よく使われているPRODIGYの最新アルバム。なかなかの仕上がりです! 発売当初は特にヘビロテで聴いてた♪
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