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2005年5月の5件の記事

またしても見当違いなニート対策

■各界の知恵集めニート対策 国民会議が初開催
学校に行かず、仕事もしない「ニート」の増加など、深刻化する若者の就労問題について、経済、教育、労働、学識経験者ら各界代表が集まり、対策を議論する「若者の人間力を高めるための国民会議」の第1回会合が26日、都内のホテルで開かれた。
議長に就任した日本経団連の奥田碩会長は「資源の乏しいわが国では、人材の問題は将来を考える上で深刻。若者の『人間力』の在り方について、幅広い議論をし全国的な運動とすることが必要だ」とあいさつした。
意見交換では、就職意欲すらないニート対策では、中学校、高校など教育現場と企業の連携した対応が重要との発言が相次いだ。(共同通信)

ニートを生み出した者たちが集結して「ニート対策」を論議するとは、まったくもってお笑い種である。
高度経済成長期を支えてきたという自負があるのだろうが、時代の変遷とともに変容する価値観に目を向けず、自分たちの時代の価値観を押し付けることの無謀さにまだ気付かないのか。

彼らは、とかく「就職」ではなく「就社」することを若者に植え付けてきて、またさらに追い討ちをかけようとしている。
受験も「学びたい学問を学ぶ」という教育本来の目的から逸脱し、「偏差値の高い学校」を「いい学校」として、壮絶な受験戦争を若者に強いてきた

そんなことを棚に上げて、『人間力』を高める云々とは何事か。ニートやフリーター、現代の若者には『人間力』が欠けているというのか
わたしには、訳知り顔で「ニート対策」とやらを語る者の方が、よほど『人間力』が欠落していると見える。

ニートには就職意欲すらない?! 本人たちの生の声に耳を傾けたことがあるのか。
そもそもここで語られているのは、「就職」ではなく「就社」であろう。その区別もできないくせに、教育現場と企業を連携させてなにをしようというのか。企業に教育現場で、現実とはかけ離れた自社のいい面だけを見せる「就社」教育でもさせようというのか。

それこそ、若者たちの夢や希望、目標を摘みとり、閉塞感を与えるものである。
また大人たちのこういった焦りが、若者の自立を遅らせる結果になる。

夢、希望、目標。こういったものが育つ環境をつくってこなかった、否、逆にそれらを奪ってばかりの家庭、教育現場、社会(企業)
「ニート対策」をするとすれば、これらが三位一体となって、己の罪を振り返り、反省することが第一歩だ。本物の「ニート対策」とは、その代償を払うことである。

わたしがこんな会議の場で発言するなら、こう言ってやるね。
「厳しく躾るべきところで甘やかしてきた、あるがままを受容すべきところではねつけてきた、あんたたちの責任だ。もう一度、親、教育者、社会人を、あんたたちがやり直せ」

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出版社や編集プロダクションにて、編集者/ライターのアルバイト志望のみなさんへ

このブログは、出版社や編集プロダクションで、編集者やライターのアルバイトをしてみたいという方もよく読んでくださっているようなので、そんなみなさんへ、わたしが元フリーター編集者/ライターとして、お伝えできうることをお話してみたいと思います。

●なぜ出版なのか。なぜ編集者、ライターになりたいのか。
あなたが出版の世界を目指した原点はなんですか? いま一度、自分自身に問うてみてください。
これは採用基準となるだけでなく、実際に採用されて入社して以降も、仕事を進めていく上で、大事な根幹となります。
仕事をする上で、迷うとき、悩むときが、あなたにもかならずやってきます。そのときに回帰できる原点があるのとないのとでは、大きな違いがあります。原点のあるひとには、どんな逆境にも負けない強さがあるのです。
迷ったとき、悩んだときは、原点回帰。
その揺るぎない原点が、あなたにはありますか?

●「アルバイトだから」「正社員じゃないから」を言い訳にしない。
仕事をはじめた(はじめる)以上、「アルバイト」という概念は捨ててください雇用形態がなんであれ、仕事は仕事です。「アルバイトだからできない」「正社員じゃないからできない」そういったことを言い訳にするのはやめましょう
環境は与えられるものではなく、自ら作り出し、切り拓いていくものです。
あなたたちには、ともすれば、正社員というただの一雇用形態にすぎない立場に、スポイルされていく危険性のあるひとたちよりも、もしかすると、もっともっと大きく伸びるポテンシャルが秘められているかもしれないのです。それを生かすか殺すかは、あなた次第です。
雇用形態と編集/ライティングスキルやセンスのあいだには、相関関係はありません。雇用形態がなんであれ、すべて自分次第です。
もしどうしても、雇用形態とやらせてもらえる仕事の範囲に不安があるならば、面接時に、その会社の体制をしっかりと質問しておきましょう。これにきちんとした回答をくれる会社は優良企業、面倒くさがるような素振りでも見られるなら、その会社は入社を避けた方がいいでしょう。

●スキルは自分のモノにしてこそ光る。
アルバイトですこしでも経験したことは、かならずあとで独学で見識を深め、スキルを磨きましょう
編集/ライティングスキルやセンスは、誰かから教わるものではなく、自ら率先して学ぶもの。そして、それらは、本当に自分のモノにしてこそ、あなたの武器になるのです。
「教わってないからわからない」こんな言い訳をしている以上、あなたの成長はそこでストップしてしまいます。

●正社員への不満があったら。
正社員の上司などに不満が生じることもあるでしょう。
率直にぶつけても構いませんが、たとえばあなたが正社員になろうとしていない、もしくは正社員になる努力をしていない場合、正社員に限られている業務に対して陰口を叩くようなことはやめましょう
そんなときは「自分があのひとの立場だったら、もっとデキルはず」という幻想を抱きがちですが、それはあくまでも非現実の仮説にしかすぎません「じゃあやれるものならやってみなさい」の一言で片付けてしまえてしまうものです。

●トライ&エラーのエラーを大切に。
何事も「トライ&エラーのエラーから学ぶ」精神で、積極的に取り組みましょう。
肝心なのは、エラーが起きたときなのです。つまり、そこでどこに阻害要因があったのかを追究し、反省材料として活かすことができるか否か
ひとつ言っておきます。(エラーを恐れて)「やらない」のは、「やれない」のといっしょなのです。

いかがでしょうか? これらは、わたしが元フリーター編集者/ライターとして、自ら体験し、会得してきたことの一部です。すこしでも、あなたの胸に届けば嬉しいです。

あなたが、志ある、そして確固たる信念を持った編集者/ライターになることを期待しています。

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「出版社への就職を希望しているみなさんへ」
「出版業界の仕事とは?(1)――書店で販売されている一般的な本の流通の仕組み」
「出版業界の仕事とは?(2)――出版社の営業って……? 配属先や職種によって、勝ち組・負け組かわかれるのか?」
「出版業界の仕事とは?(3)――編集者ってなにをするの? 出版社ってどんな仕事をするの?」
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「元フリーター編集者が語る! 筆記試験はこうして乗り切ろう――採用の突破術(3)筆記試験編
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読者の自由

弊社の代表であるS氏は、読者第一主義。フェイク出版人の垂れ流す情報を見ては「いつも被害を被って損をするのは読者。読者がかわいそうだ」と嘆く。

わたしはすこし違って、前提として、読者に情報を取捨選択する自由はあると思っている。本だろうが、新聞だろうが、テレビだろうが、WEBサイトだろうが、ブログだろうが。

ただし、情報を取捨選択して、精査する力のない読者が大多数であることは事実。そういった意味で、読者は被害者であると思う。

出版人とて、一読者であるが、すくなくとも情報を精査する力は持っていてほしいもの。その力がないのならば、その者はわたしの定義するところのフェイク出版人にすぎない。

わたしは情報の発信者として、事実誤認のみは訂正するつもりだが、れっきとした事実に基づいて、わたしが感じたこと、思ったことは、その限りではないと思っている。訂正するのは、あくまで事実誤認に基づく場合のみだ。
また、情報の発信者の責任として、こうして自らの実名を名乗り、それが検索エンジンに引っかかることも承知の上だ。

スポイルされまくっている輩に、なにをどう言われようが、わたしは構わないのである。

【関連記事】
「リアル出版人とフェイク出版人」
「「出版人」とは(1)――“いい仕事”をするということ」
「「出版人とは」(2)――“いい仕事”をしていくために自分はどうあるべきか。そして、“夢”を叶えるということとは?」

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雇用関係の不文律

わたしは、出版社であるT社にいたことがあるわけだが、おなじ編集部に後輩というかアルバイトの女の子がいた。
同編集部からは、編集長の迷走ぶりに、どんどん人が離れていき、残ったのは彼女ひとり。正直、こりゃかわいそうだぞと、ずっと転職を勧めていた。

しかし、先日彼女からのメールを見て、「あぁこりゃ転職も無理だわ」と思う。
というのは、同編集部の編集長へもろもろの抗議のメールを何度か出していたのだが、わたしはわざと彼女にもCcで送っていた。編集長には、部下に知れることで、自らの行動のことの大きさを自覚してもらい、またアルバイトの彼女にも「アルバイトだから」という感覚ではなく、編集部員としての意識を高めてもらいたかったからである。

で、そんな彼女からもらったメール。

「あの人(編集長のこと)の失態には、こうして巻き込まれていかなければならないんですよね」

思わずため息。
逆の立場を考えてもみなさい。あなたがなにかやらかしたときには、上司である編集長が責任を負うわけで、雇用関係というのは、上の者の行動も下の者の責任の一環だし、また逆もしかりである。

雇用関係にある限り、たとえ先輩というか事情を知っている人間に聞いてほしい愚痴であろうとも、上記のようなメールは言語道断だ。
それがいやなら、生活がどうのとT社にアルバイトとしてパラサイトしているのではなく、自分の道は自分で切り拓きなさい。それが当然です。

と、このように厳しい口調になってしまってはいるが、実は去年末まで、同編集部には「人材」ならぬ「人害」が、これまたパラサイトしており、彼女も彼に感化されたのだろうと不憫に思う。「あいつの考え方、スタンスだけには、影響されるな」と言い続けていたんだけどね、わたしがT社にいるころから。

とにかく、雇用関係にはさまざまな不文律があり、それを雇用者・被雇用者のいずれかが破れば、雇用関係において重要な信頼関係などは、いとも簡単に破綻するのである。

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仕事の依頼の仕方

出版人にもいろいろいるというのは、先に述べた
ここで述べたいのは、出版業界の仕事の依頼の仕方である。

わたしの場合、いくらギャラがよかろうと、自分のキャリアにならない、おもしろくない仕事は請けない。
また正当にわたしを評価してくれて(もちろんわたしは常にギャラ以上の仕事をする姿勢であることが前提である)、相応のギャラを払ってくれるかどうかも重要だ。

だから、自分からお願いする際も、相手のキャリアや実績になるか、楽しんで取り組んでもらえるか、なにより相手の長所、隠れたポテンシャルを引き出すことができるかを基準に考えている。

目先のギャラではない。ギャラに代えられないものだってあるのだ。
しかし、わたしもめちゃくちゃ安いギャラで、しかしそれ以上に得るものがあると確信して請けた仕事もある。

ギャラを軽視しているわけではない。あまりにも安い仕事は、相手との信頼関係に関わるし、なにより労をねぎらう気持ちの感じられない相手とは仕事などしたくない。

知人に「単価だけは落とさない」というライターがいた。彼女曰く「自分がクオリティの低い仕事をしないため」だそうだ。

ギャラ=クオリティというのはかなしい話だが、人によっては、ギャラ=クオリティあるいはギャラ≒クオリティと人がいるのは事実である。

また、発注者だからといって、受注者に尊大な態度をとる人間もいる。そして、受注者が求めるクオリティのものをあげてこなかったらキレル。

たしかに受注者に非がある場合もあるのだが、発注者として、受注者の適正やポテンシャル、長所を見とって、うまく引き出してモチベーションを高めることもできなかったくせに、その態度はないだろうと思うことが、多々ある。己を省みやがれと。編集者、ライター間によく見られる光景だ。

そんな発注者、編集者は無能の極みである。

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